クラススケジュール

2013-01-17

煩悩打ち年越しと初雪




遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。


昨年は天体ショーが繰り広げられ、地球滅亡だマヤ説だと、いろいろと騒がれた年ではありましたが、無事新しい年の幕開けを迎えられたことに感謝です。 (^^;)


何十年かぶりでの日本での年越しは、家族とおそばを食べ紅白を観た後、近所のお寺に除夜の鐘を撞きに行きました。


 お寺の近くに着いた頃、鐘が鳴り始め、108回の回数に間に合うかねーとむすめたちと話しながら、鐘の数を数えながら大勢の有志の列に並び 鐘撞きの順番を待ちました。













除夜の鐘の108回は煩悩の数です。


インド帰りのわたしにとっては、とてもとてもタイムリーな数字であり、 大晦日の朝には娘たちに煩悩と鐘を108つ打つ意味を教え、インドからお持ち帰りしたマーラー(お数珠)を見せました。












インド産マーラーは、108つの珠が付いています。 プジャのような108回のマントラを唱える浄化の儀式において、このマーラーを片手に持ち、別の手で珠をなぞっていくのです。 そうすることによって、マントラを108回、間違いなく数えることができます。


108つの数字は、平たく言うと人間の持つ煩悩の数だと言われています。


煩悩とは、ヨガで言うサンスクリット語でのクレシャです。  ヨガティーチャートレーニングを取った方なら、必ずや直面する基本の課題ですが、このクレシャの根本は5つであり、自分の心の状態が自らを苦しみへと追いやっているのです。   それらの5つは、「我」であり、「無知」であり、「執着」であり、「憎しみ」、そして「生への固執」です。


これらを脱却することが本来のヨガ修行であって、巷でもてはやされている体を動かすヨガはあくまでもそれらの煩悩(クレシャ)を断ち切るための準備運動に過ぎません。   このクレシャから解放されたとき、解脱に至るといわれます。  凡人には 到底到達し得そうにない課題ですね。  (^^;)


なので解脱に近くなるまで今世で修行を積み、輪廻転生を繰り返すとインド的な世界では言われます。


そんな事を簡単に10代の娘たちに教えながら、除夜の鐘を撞きに大晦日の晩にお寺に参じた訳です。
 

家の近所にありながら、初めて訪れた寺でしたが、こちらのお寺は、真言宗系であり、日本の七福神のひとつである毘沙門天が祀られていました。  


仏教の由来はインドからですから、大概の神さまは、インド神 (とても大ざっぱな言い方ですみません。) からのものであり、毘沙門天は、 北位を守ると言われるヴァイシュラヴァナ神から来ています。


お寺に近づき、インド由来の香りを目にするだけで血が騒ぐワタシです。


参門(?)するやいなや、奥でお焚き上げが行われているのが見えました。  インドのプジャの儀式に似た光景に、改めて興奮してくる自分が居ました。  夜中に観るお焚き上げはこれまた荘厳というか迫力があります。


その手前では、鐘を打ち終わった方達に、けんちん汁が振る舞われていました。


初めて見る深夜の日本の大晦日の光景にむすめたちも興奮し、アメリカとは大違いだねーーと、眠気など感じていない様子でした。  日本ではクラッカーでパンパンやらないのか????という質問には思わず吹いてしまいました。  アメリカでしたら、12時を越えると至る処でパンパン聞こえる晩とは確かに大違いですね。  何せ耳から聞こえる音は、ゴーンゴーンですから。


そうこうしてるうちに順番が回ってきました。  グループ単位、家族単位でしたので、行列とは裏腹に無事に煩悩打ちに参加です。












お寺のボランティアの方々が何人か手伝われており、順番を誘導する人、 タイマーを持つ人、暗がりで足をひっかけないよう注意を促す人。


無事に所定の位置に着くやいなや、タイマーを持った方が、 「5、、、、、、 4、、、、、、3,、、、、、、、、」  とカウントし始めました。


慌てて煩悩を意識し、「2,、、、、、、1,、、、、、、、、、。 



ごーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

叩き割るんかい???? というぐらいの勢いで鐘が鳴りました。


むすめたちにも煩悩の意味が通じたのでしょう。 (^^)


鐘撞き堂から降りるやいなや、

 

「新年明けましておめでとうございます!!!!!  76回目でしたーーー!」




と、それはそれはさわやかな、その場にふさわしい方からのお声がありました。


「76回目?????」


「76回目だったの???????」


と、その数字で大騒ぎになり。


暖かい、けんちん汁を頂き、子どもにはお菓子のサービスもあり、思い出深い日本の年越しとなったようです。



日本人で良かったーーーーーーーーーー!!!!!





そして無事に新年を迎え、学校も始まりやれやれと一息ついていた矢先の先日の関東初雪。














カリフォルニアでも雪に触れる機会は充分ありましたが、実際の生活圏に雪が舞い落ちることなど有り得ず、、、、、、。


10年ぶりの大雪だったそうで、何も予定のなかった連休の最終日は子どもにとって、まさに天からのお恵み。


1時間もしないうちに、みるみると積もっていくさまを目の辺りにし、



「日本って楽しーーーねーーーーーー。」



住めば都。   どこに行っても何をしても心の持ちようだよ、なんて余計なことを口走りそうにもなりましたが、久しぶりの真っ白い雪には母も感動しきりでした。



むすめ作成 (^^;)
Posted by Picasa


その後の雪かき、路面凍結。  ごう音と共に屋根から雪崩のごとく落ちる雪にも閉口しましたが、何事も経験ですね。



本年もどうぞ宜しくお願い致します。