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2010-11-25

悩み多きヨギの季節

感謝祭を明日に控え、アメリカはすっかりホリデー気分です。


ホリデーのシーズンになると、アメリカの真面目なヨギ(ヨガする人)には直面する課題があります。


感謝祭のために用意されたターキーを食べるか。 


そして、感謝祭の後のお決まりであるクリスマスツリーに香り高い生木を買ってくるか、環境に優しいとされるイミテーションのツリーにするか。




数日前に、ヨガの先生からこんなメールをもらいました。

"WISHING YOU ALL A HAPPY AND PEACEFUL THANKSGIVING.
As Yogis we are here to easy the suffering of others, please make this a 
AHIMSA ( NON VIOLENT )Thanksgiving,  And stand tall against  those who 
try to pull us down and get us  involved with  animal sacrifice.  We 
have so much to give thanks for,  we do not need to kill some thing to 
prove it.
 
Namaste yours in Yogic light have a peaceful Thanksgiving."
 


簡単に要約すれば、「ヨギともあるべきものは、動物の死を犠牲にしてまで、わざわざ感謝を表す必要はない。  殺さなくても感謝はできるはず。」と、遠回しに、この日の為に5000万羽以上が犠牲になるとされるターキーのことを示唆しています。


ヨガの教えのひとつである、アヒムサ(非暴力)な感謝祭を迎えるようにというメッセージです。


日本人にとっては、ターキーはあまりなじみのあるものではなく、執着する必要は一切ないのですが、アメリカ人にとっては、おせちのないお正月を迎えるようなものに値すると言えます。


ヨギの間では、この時期には毎年のように先生から送られてきたようなメッセージが交わされ、考えさせられるものです。


かく言う私もアメリカ生活も最初の頃は、感謝祭にまったく興味がなく、アメリカのご家庭にお呼ばれして頂いたターキーも味けなかった記憶ばかりで、ターキーそのものを避けておりました。


ところが、子どもが出来、アメリカ社会に関わるようになってから、再びターキーディナーにお呼ばれする機会が増え、調理法によっては、それは見事な香り高いジューシーターキーが焼き上がるという事実を発見いたしました。


ポイントは、前の晩から香草やら果実を浮かべた塩水に漬けること。 そして焼いている間はバターを何度も塗りながら焼き上げていくというものです。
埋もれているターキー












昨今あまりにもおいしいターキーをごちそうになり、自分がヨギであることも忘れ(というか目をつむり) 昨年は、最初で最後のつもりで、ついに17パウンド(8-9キロ?)の大きなターキー焼きに挑戦しました。

こんな感じで焼き上がり。











結果、自分でも驚くほどおいしいターキーが出来上がり、今年も焼くかどうか随分悩みました。


しかーしながら、首なし生ターキー17パウンド運搬を手伝わされたダンナさんの、


「悩んでいるなら焼かなくていい。」


の一言に救われ、素直にお招きに呼ばれることに致しました。  


焼かないけど、やっぱり食べちゃいます。   先生、ごめんなさい。 








そして生のクリスマスツリー、、、。   なぜ生にこだわるアメリカ人。  毎年、サンクスギビングの後には、大きな生木を車の屋根に積み、ツリーを飾り、クリスマスが終わった後には、大量のツリーのゴミが捨てられます。


これもアメリカホリデーのイベント光景のひとつ。


生じゃないツリーなんてあり得ない。   ここも日本人にはわかりづらいところ。  でもアメリカ社会にどっぷり浸かってくると理解できるようになってきます。   イミテーションのお正月の門松なんてあり得ないでしょう?   それと同じ。  あとは、生木の芳香です。


家中に漂うツリーの香り。  そこに暖炉の火が灯っていれば、もう最高のシチュエーション。 
(この暖炉の煙突から出る煙害も実は問題になっています、、。  薪の場合ですが。 )


あの香りはアロマですね。   癒しの香りです。


そこで浮上してくるのが環境問題。   クリスマス用に栽培され切り倒され売り飛ばされ、用が済んだらポイです。    森に木を切りに行く絵本の世界とはほど遠いのです。



生木とは縁のない日本人家族の我が家であるものの、今年はどうしても生木のアロマに包まれたい気分になっています。 


悩み多きヨギの季節。


そんな折り、救われるサイトを発見!


生木かフェーク(人工)かを議論しているサイトです。


そのサイトによると。


本当の木は、国内産(アメリカ&カナダ)。
嘘物は、中国産。


本当の木は、土からの自然な物。
嘘の木は、工場からの物。


本物の木の中味は、木の繊維。
嘘物は、プラスティックとメタル。


本物の木は、100%土に還る。
嘘物は、100%土還元はあり得ない。


その他、イミテーションの木に使われる原材料の化学物質の危険性すら議論。
捨てられる木はリサイクルされていることを強調。


結果、環境に優しいのは、生木という結論!!!!!!!



重いけど、お父さん、がんばって!   運んでもらわなきゃー。




夜も更けて参りました。





アメリカ在住のみなさま、良い感謝祭ホリデーを!  Happy Thanksgiving!
(ターキーを食べる方は、どうぞ犠牲になったターキーに感謝の祈りを込めて頂いてください。)








 

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