クラススケジュール

2010-05-25

アーユルヴェーダ 続編

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今日のヨガクラスは大変な特別バージョンでした。

ヨガクラスの前にスパイスたっぷりのカレーを皆で下ごしらえ、煮込んでいる間、ヨガをし、クラス後に試食会という、スパイスの香り漂うアロマな空間でのヨガクラスでした。   今日参加してくださったみなさん、いろいろご協力、楽しいひととき、ありがとうございました。  おいしかったです!


そしてそのカレーには以前から気にはなりつつも、どう扱うべきか躊躇していた、アーユルヴェーダの世界では欠かせない、ギー(GHEE)を使わせていただきました。  初デビューです。  ギーはバターを煮出して乳脂肪分を取りだした、別名「澄ましバター」と呼ばれてます。



乳脂肪分を取り除いているので、常温でも酸化せず冷蔵庫で保存の必要がなく、しばらく長持ちするそうです。  体の中では完全燃焼し、消化吸収を高め胃酸のバランスを整えるという、ギーのギトギトの見た目からはちょっと信じがたい効能があるようで、外用薬としては関節などへのマッサージオイルとして、またはにきびややけどにも効くということです。 (えーーー? ほんとー?って声が聞こえそうですねー。)

そして、ヴァータとピッタを減らし、免疫力強化、細菌ウィルスから体を守りストレス減少の役目もあるそうです。



今日はアユールヴェーダ編、このヴァータとピッタ、どんな性質であったか前回からのおさらいと、タイプ別性質の見極め、おすすめ生活スタイルとおすすめヨガポーズの紹介です!


ヴァータは、風と空気。  ピッタは火と水。 カパは水と地。  これらが自然界に存在する3つのエネルギー体であるドーシャ(タイプ)であり、 人間も自然界と同じように大まかに3つのタイプに分けられると考えられてます。


ヴァータタイプ>  風・空気 (風)

ヴァータの性質は、動きが早く、鋭敏で、ものわかりが早い。  創造的で'愛情に溢れ、いつも楽しい気分でいることができます。   行動的で社交的、前向き、アイデアも豊富、環境適応能力抜群です。

このヴァータの人のバランスが崩れると、感情の起伏が激しくなり集中力低下、優柔不断で怖がりになり、内心不安で一杯になる。  愛情が冷めやすくなり神経質に。  落ち込みやすくなります。 そして、そういった状態に陥ると、免疫不全、皮膚病、自律神経失調症、うつ、食不全、代謝異常、便秘、冷え性、生理不順などの症状が出てきます。  恐怖と猜疑心が病気に導くようです。

ヴァータタイプが好む傾向の食べ物は、甘い物、苦いもの、しょっぱいものです。

ヴァータタイプがバランス良く暮らすためには、規則正しい生活を心がける、 一度に食べる量を少なめに一日5-6回に分けて食べる、ゆっくり生活することをこころがける、人混みを避ける、刺激のあるもの特にコーヒー、お酒は控えめに。  温かく滋養のある適度に油分のある食事を。 体が冷えやすいので、しょうが、シナモン、黒こしょう、クミンなどを取るのがおすすめ。

激しい運動は避け、ヨガ、散歩が吉。   ヨガクラスはリラックスのできるクラスで水のように流れる動きをするクラス(フロー)がおすすめ。  おすすめヨガポーズは、子どものポーズ、下向きの犬、山ポーズ、椅子、蝶々、三角、戦士、前屈、正座、肩立ち、屍(しかばね)のポーズなどです。

ヨガクラス中、ヴァータタイプは、がんばりすぎる傾向があります。 急がずにゆっくりと。 呼吸に重きをおき、安定したホールドが保てるよう。  ヨガクラスから得て欲しいのは、呼吸を使った集中力、がんばりすぎない安定性と心の静寂を。


ピッタタイプ> 火・水 (蒸気)

読んで字のごとし。  ピッタはまさに燃え上がる火のようなタイプです。  情熱的で正義感に溢れリーダシップを発揮。   忠実で、決断力、企画力に優れ、問題解決も何のその。  人を見る目と判断力に優れ穏和で、他人を喜ばせるのが好き、ビジネス力にも長ける。  尚かつ的確なスピードで物事をすすめ平和主義、心身共に強し。

ピッタがバランスを崩すと、イライラしやすくなり八つ当たりをする。  頑張りすぎて怒りっぽくなる。  大声を出す。 独裁的になる。  否定されると激怒する。 自己顕示欲が強くなり、過剰反応して批判的になる。  完璧主義を人に押しつける。 

このタイプの陥りやすい病は、高血圧、心臓病、内臓疾患、下痢、皮膚病、がん、目の充血、肝臓、すい臓病、 にきび、吹き出物、口内炎、胃腸炎。   怒りと自己否定が病気への近道です。

なんか書いててドキドキしてきました、、、。  やはりわたしはピッタなのでしょうか、、。

特にピッタは、体に熱をため込みやすく炎天下の行動は避けるが吉。 (まさにこれ、わたしです。)

おすすめライフスタイルは、のん気に構える、自分に対し、人に対し要求を下げる。 義務感を持たない。  (あ・ちゃーーーー!)   スケジュール表を空白にする。  空いた時間は、遊びとリラックスに費やす。 好きな食事を日に3回、大食いしない。 生、冷たい食べ物を取り、油物、酸味の強く刺激のある食べ物は避ける。  甘めで渋みと苦みのあるものをとる。  蒸し物、ゆでもの炒め物が吉。  お酒は厳禁。 ターメリック、コリアンダー、フェンネル、カルダモン良し。

ヨガ、水泳、ダイビングは大吉。   ホットヨガは凶。  競争の激しい運動は避けるべし。  呼吸に重きを置けるクラスを。

ピッタのおすすめヨガポーズは、

猫、下向きの犬、子ども、太陽礼拝、低い橋、バッタ、前屈、寝た形の正座、逆立ち、肩立ち、コブラ、ひねったワニ、足を天井に上げる、屍。

ヨガクラス中、他人を気にしない。  ゆったりとした練習を。  がんばりすぎない。  鼻から吸ったら口から吐きだし熱を下げる呼吸を。 クラスからは、静寂と忍耐を学べるよう。  (あー、耳が痛い。)

そして最後!


<カパタイプ> 地・水(泥状)

おっとりしてて落ち着いた印象。  愛に満ち、甘く優しく忍耐強く、気楽に構えることができる。 物事をゆっくり進め人生を楽しむ。  強靱なスタミナがあり、抜き出た記憶力を持つ。  動きも考えるのも遅いが秩序を保ったやりかたを通す。  グループワークに長け、忍耐が求められるもの外向的なものにキャリアを築き上げる。    食べることが好きで太りやすく肥満気味。 甘い物に目が無く、しょっぱいもの、刺激物を好む。  体が冷えやすい。

バランスが崩れると、頑固で動かな い。 やたら寝る。 物事への執着。  無関心。 殻に閉じ込もる。 嫉妬と自己悲恋からくる、アレルギー、うつ、肺疾患、消化不全、皮膚病、癌、リンパ不全など。

カパは現状維持を好む。  なので、刺激と変化を与える(?)が吉。  8時間以上は寝かせない。 朝の散歩良し。  軽く温かい食べ物を少なめに日に何度かに分けて食べる。  甘い物、揚げ物、乳製品は避ける。 鎮静剤は大凶。  消化が遅いので、就寝前3時間は食べない。  生野菜、生ものは避ける。
黒こしょう、クミン、しょうが、にんにく良し。

カパタイプのおすすめはホットヨガ、マシントレーニング、動いて汗の出る運動がおすすめ。 活力の出る動きを。

おすすめのヨガポーズは、

太陽礼拝(早めに)、下向きの犬、山、木、三角、逆三角、半月、戦士、肩立ち、コブラ、舟、頭立ち、屍。

ヨガクラス中は、汗がふきでるくらいの気持ちで安全を保ちながらこれ以上無理というところまでやってOK。  もうだめ休みたい、という気持ちに渇を入れる。  火の呼吸の練習をしてみる。  ポースの間に寝てしまいそうになる誘惑に打ち勝つ努力を。  (こりゃ、うちのダンナだな。)




というわけで参考になりましたら幸いです。  以上は、わたしがヨガティチャートレニングを取った際に受けたアーユルヴェーダの講義からです。    講師は、Mela Butcher先生。  ロサンゼルスのアーユルヴェーダ協会の方です。  彼女の講義は素晴らしかった。   この世は繋がっているというオーラ満々の先生でした。


そして、わたしが時折手にする、LAヨガマガジンにはアーユルヴェーダの記事が満載ですので、これからもおもしろい記事を見つけたら紹介したい思います。



(余談ですが、絵本「ちびくろさんぼ」のぐるぐる回ったトラがバターになってしまいますが、あれは本当はバターじゃなくて、ギーになるんですよ。 ギー文化から生まれた絵本なんですね。 )


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2 件のコメント :

  1. すごく興味津々に読ませて頂きました!
    ありがとうございます。
    タイプは、自分がどれか、分かるようで分からない、、、
    ピッタかな?どうでしょうか〜〜〜?

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  2. タイプは、ひとつに限る必要はないみたいですよ。 その時の状況や人生においても変わってくるみたいですし。 自分を例えるとしたら、風になれるか蒸気になれるか泥状(やわらかい心地もあるのですよ)かでイメージしていくと何となーく当てはまってきたりしません?

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