クラススケジュール

2010-07-06

坐骨神経痛

夏場はジムに来てくれる生徒さんの顔ぶれが若干変わります。

子どもが学校に行っている間にクラスに来てくれるお母さんは夏の間、お休みされます。

また夏だけの間来てくれるカレッジの学生さんもいます。

今日はいつもレギュラーで来てくれるお母さんが大学生の娘さんを連れてきてくれました。

話を聞くと、ここ7ヶ月ぐらい左の上の腰が痛み勉強に集中できないということでした。

簡単に背骨と腰の位置を見させてもらうと、わずかですが左の腰があがっているのがわかりました。

骨盤がずれているんですね。

左足の腿の後ろに痛みがないか聞くと、しびれるような痛みがあるといい、これは坐骨神経痛だろうと思われました。

7ヶ月も続いているということは、他周辺の筋肉も緊張しておそらく背骨周辺にもこわばりが広がっていると思われます。    おかしいなと感じた時点で体のケアを怠って長期に渡ってそのままの状態にしていると、体全体が歪みはじめます。  内臓疾患の原因にもなってきます。

考えられる原因はいろいろありますが、本人は何が原因なのかわからないということ。  主だったスポーツもしておらず、勉強に励んでいるようです。

足を組んでパソコンに長時間に渡って集中していないか聞くと、それは思い当たると驚かれました。

彼女は常に左足を上にして足を組み、そのままの状態でパソコン相手に学校の課題に取り組んでいるのでしょう。

初期の状態であれば、骨盤周辺を十分にほぐし、的確なヨガポーズをすることによって、ずれている骨盤を元の状態に戻していくことは十分可能です。

日本で流行っている「骨盤体操」は、そのあたりから来ているんですね。

産後のお母さんは、赤ちゃんを生んだすぐ後は、開いた骨盤が元に戻るまでの間(産褥期というのでしょうか)、重い物を持つなというのは、骨盤がずれてしまう危険性があるからです。

きちんと閉まらない骨盤のままは、産後太りの原因にもなります。  そして腰痛を抱えながらの育児になってしまいます。

気を付けなくていけないのは、よかれと思ったヨガで、ますます悪化させてしまう、もしくは痛くなかったのに痛めてしまい、坐骨神経痛になってしまう場合があります。

これは一にも二にも、やり方が悪かったのです。

ポーズの完成ばかりを求めてその途中経過を無視したり、完成ポーズをいきなりしたり、自分の限界以上に無理をしていたり、あやまったアライメント(正しいポーズのあり方)を長きに渡り続けていると間違いなく体にひずみが出てきます。

インストラクターの方が目の前でどんなに素晴らしいポーズを披露してくれても、自分の体を知っているのは自分だけ。  乗せられてはいけません。  「体の声を聞く」という指示はそういうことです。

これ以上は無理、と思ったら、それ以上やらない。   自分の心と体に忠実に。


坐骨神経痛かな、と思い当たる症状があったら、早めに体のケアを進めていくことが望まれます。

普段体を動かしていない方は、一度や二度のヨガでは改善されません。

慌てずに自分のペースに見合った先生との出会いを求めていきましょう。

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