2010-04-16
身土不二
身土不二(しんどふに(じ))という仏教用語がある。
「身」と「土」は切り離せない、すなわち「体と土は一体である」ということになる。
「人は土に還る」と言われることを考えれば、たしかに身と土はひとつなのかもしれない。
花が好きで以前から家庭菜園たるものに興味はあったが、いざやりはじめてみると、その植物たるやパワーに圧倒させられっぱなしである。
そしてそれを食べやすいように調理させてもらい、自分の体に取り込んでいく。 まちがいなく土のパワーが体に同化する。
種から育てていれば、その育つ過程やらも拝んだあと、口に入れるときの感慨は何ものにも変えがたい。
最近流行りのマクロビ(マクロビオテッィク)でも、「身土不二」をスローガンとして掲げ、体の奥から健康になることを試みる。
要は、土のエネルギーを持った野菜や穀物を中心に体に取り入れて自然界と体を一体化させることが最終目的のように思える。
ヨガを学び、育児のかたわら教えていることにも従事するわたしにとって、土をいじって育てたものを食べるという行為は、なにか与えられた環境の中で学ばされている、そしてそこから何か得るものがあるのではないかとすら思ってしまう。
今、与えられた環境、そして今、生かされているということ。
何やら不思議な思いに駆り立てられて、春の訪れとともに今年の記録をしっかり取っておこうと思う。
(写真は、昨年夏の菜園から。 中央は、じゃがいもの花。 下段はバジル・シロントロー・パセリ他のハーブ園)
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