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2010-08-15

V-J Day・日系人強制収容所

日本の8月15日と言ったら、終戦記念日。

アメリカでは、時差の関係で、8月14日。  戦勝記念日。  ”V-J Day”、”Victory over Japan Day”と言うそうです。

今日の新聞から                




アメリカに居ると、余程のことがない限り、この日を意識することはあまりありません。  以前は、祝日であったようですが、70年代には廃止になったようです。

今年は少し、わたしにとっては特別でした。

先日のキャンプに行った際、戦時中に日系人が収容されていた、 マンザナー強制収容所  に立ち寄ったからです。

持ち帰ったパンフレットから

もともとは5年生になる長女の現地校の社会のクラスで、日米戦争の勉強をし、この収容所のことを学んだらしく、機会があったら是非行きなさい、と担任の先生から勧められたこともあり、長女も乗り気でした。

そして今年は、ロサンゼルスに於いて、「442」という映画が公開されています。




日本のパールハーバー襲撃後、日本からの移民であった日系人は全財産を没収され、強制的に収容所での生活を余儀無くされます。  そして収容中、日系人は、アメリカ人としての忠誠を誓えるかどうかの質問状を投げかけられました。


誓えない者は、「敵」と見なされ、強制送還、もしくは更なる過酷があるであろう別の強制収容所への移送がなされ、誓える者は自らアメリカ人として軍隊への志願をします。


そして、この日系人だけで編成された軍隊が、この442部隊なのです。


日本ではあまり知られていない部隊かもしれませんが、彼らは今でも英雄としてアメリカのメモリアルデーなどでは、讃えられています。


彼らの働きは、アメリカ人でありながら、元は日本人としての戦いぶりを見せたものであり、 アメリカがドイツでの戦いに於いて救出困難になっていた、アメリカ兵を激しい戦闘ののち、救い出したのが442部隊です。   そして、彼らの働きが認められ、強制収容所閉鎖への道も導びきました。


生粋の日本人のわたしにとっては、複雑な歴史を垣間見るのがマンザー強制収容所です。




敷地内にはミュージアムがあり、建造物や中の様子などが再現されています。



そしてこちらは、跡地に建てられた慰霊塔。  背景の山々が美しいですが、冬は寒く夏は暑く、一年中強風が吹いている、過酷な地なのです。



どんな歴史でもそうですが、こうした過酷な歴史を垣間見るということは、改めて、「今」を平和に生かされているということに、有り難みを感じざるを得ません。

偉そうに言ってしまえば、「日々を感謝する」ということの大切さ。


そんな有り難みを感じてもらえればと思い、日本の終戦記念日に今日は書いてみました。

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