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2010-06-01

明るい死生観

5月末、アメリカはメモリアルホリデー、祝日3連休でした。

メモリアルデーの今日は、前日から一緒に遊びほうけていた近所のアメリカ人ご家族から誘われ、お墓参りへ。  

お墓参りと日本語で書くと何ともお線香な香りがしてしまいますが、こちらでのメモリアルデーの本来の意味は戦没者を追悼する日であり、日本の8月15日の終戦記念日のような色合いが濃いです。

この日は夏の始まりとも言われ、バーベキューやらピクニックで楽しむ日でもあります。

そのお墓で、歌やダンスが披露され、フリー(ただ)でホットドックやらドリンクやらスナックが振る舞われるという何ともアメリカ的なイベント。  アメリカ在住十何年。 コテコテ日本人家族の我が家ですが、初の経験、ここは誘われるがまま、お墓に付いて行きました。

石碑が建つお墓はたくさんお金を払った人たち、写真入りまでありました。


多くのお墓は、長方形の石に詳細が刻まれ土に埋め込んでいる形でした。 この6フィート下に亡くなられた方が埋まっているそうです。


イベント会場近くになると、こんな模型が飾られていました。



特別駐車場には、古き良きアメリカのクラシックカーが陳列、、、。 いえいえ、これは愛好家の人たちが家から乗ってきたものです。

そして更に奥に進むと、1861年のアメリカ南北戦争(市民戦争)から最近までのアメリカが関わった戦争の絵、写真が飾られていました。


こちらはかの有名な硫黄島での勝利を収めたアメリカ兵の絵(写真)ですね。 記念切手にもなっています。



そして愛国心に満ちたセレモニーが始まりました。

厳粛なセレモニーが終わると地元団体からの歌やダンスの披露です。
みなさん、お墓の上でフリーのホットドックをほおばりながら、くつろいでいます。


飽きた子どもは、お墓の上をぴょんぴょん跳ね回り~。



 疲れたら墓石によっかかたり、腰かけたり、よじ登ったりする子どもも居たり~。


 なかなかカルチャーショックな一日でございました。



と、ここで話は終わりそうなのですが、、、。  ここからが本題。

一緒に行ったおばあちゃんが、帰りがけに見つけたクラシックカーを見つけ、「あれは私と同じ歳よ」、と。  何年生まれか聞くと1930年だそう。  

一日1-2時間の散歩を欠かさず、お肉は控えめ野菜をたっぷり、とっても元気。
今度、「シニアのヨガクラスを教えることになったの」、と告げると、「ヨガではないけど似たようなクラスを取っているから今度見に来たら」、と、おばーちゃん。

そこで、クリスチャンであるおばあちゃんに、「ヨガの世界では輪廻転生をするんだよ、この世は修行の為で魂が生まれ変わってくるんだよ、カルマな訳。」、とお墓帰りに余計な話をしてみました。

興味深げに、「そういう話は聞いたことがあるけど、信じてるの?」(おばーちゃん)

「お寺に囲まれてる日本で生まれ育ってると、生まれ変わったらどうのこうのとか、普通に話してるよね。  仏教はヒンドゥー教から来てるし、お坊さんの唱えるチャント(お経)はインドからのサンスクリットだし。」(わたし)

「ふーーん。 わたしは、あの世に行ったらそれっきりで、魂はジーザスと共に天国に永遠よ。 戻って来たくはないわね。」 と、にっかり笑われました。

「確かに。 また魂のトレーニングで戻ってくるなんてうんざりだよね。」と、わたし。
 

普段、奥深いヨガの世界やスピリチュアル的な世界に身を置いていると、過去生がどうの来世がどうの、ヒーリングで見えただの見えないだの催眠術で昔に戻っただのソウルメイトがどうのだの、そんな事柄に引きずられそうになったりします。

おばーちゃんとの明るい会話をしていたら、そんなことどうでもいいんじゃないかと再確認しました。

やっぱり今を生きるのが一番大事なんだよね。  苦しいときに救いを求める方法は数多くあって、人によって求める方法は違うけれど、まずは目の前にあることをしっかりこなして、感謝の気持ちを抱き続けていたら、道は開けてくるよね。

うさんくさいヨガの世界はわたしにはありません。  アメリカーーンなヨガですし。 明るいシニアのヨガクラスも目指します。  おばーちゃん、ありがとう!




(ご夫婦で入られた模様。)

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